広島県三原市久井町(くいちょう)というけっこう田舎な場所に、岩の海と書いて岩海(がんかい)という場所があるのをご存じですか。
知る人ぞ知るスポットで、田舎町ならではの大自然の中にたくさんの岩石が海の波のようにゴロゴロと並んでいる姿は絶景と呼んでいいでしょう。
ここではそんな久井岩海(くいがんかい)を紹介します。
久井岩海(くいがんかい)とは

広島県三原市久井町にある大自然の中にいろんな形をした岩が大海原のようにゴロゴロと敷き詰められています。
国の天然記念物にも指定されている久井岩海は、備南最高峰の宇根山(うねやま・標高699m)のふもとにあり、元々地表にあった巨大な岩たちは長期間にわたり豪雨などの水の流れによって土砂が洗い流されながら、このゆるい傾斜の谷にいくつも重なり合いながら残った自然によって作られたものです。
辺りは大自然の山の中に囲まれており、耳を澄ませば風に揺れる植物の音や、自然に生息する鳥たちの声が聞こえてきます。
アクセス
【所在地】
〒722-1302広島県三原市久井町吉田
【山陽道三原久井ICから】
14Km・車で約20分
【駐車場】
久井岩海の道を挟んで向かいに無料駐車場あり
岩海紹介

久井岩海はここから登って行きます。
この入口の道を挟んだ向かい側に無料駐車場があります。
岩海マップ
久井岩海は登山コースのようになっており、傾斜のある山道を登っていきます。
岩海はごうろとも呼ばれ、いくつか区画に分けられており、ぐるっと大きく回ると約1,800mある散策コースになっています。

銭亀(ぜにがめ)ごうろ

久井岩海を登り始めて1番最初に出くわすのがこの銭亀ごうろ。
長さ550m、幅65mと久井岩海では最も大きく、それはまるで岩の波が坂道を登っているかのように奥まで続いています。

近くに行くと1面に広がる自然の中の岩海がとても迫力がある風景です。
岩の波に乗ることもできます。
足元に気を付けて進みましょう。
水音峡(すいおんきょう)

銭亀ごうろから右に進んで行くと見えるのが水音峡。
この水音峡は大ごうろの1部です。
ここで耳を澄ましてみると岩海の底を流れる水の音が聞こえてきます。
この水の流れによって土が流され地中にあった岩が露出し岩海が形成されました。
この水の音が聞こえているという事は、また新しい岩海が出来上がっていってるのかもしれませんね。
大(おお)ごうろ

迫力がある大きな岩がゴロゴロと多く観察できる長さ350m、幅35ある大ごうろ。
久井岩海は天然記念物に指定される前は、薪や落ち葉を採取したり農耕用の牛を開放したりと人々の生活の場でした。
銭亀ごうろとこの大ごうろは定期的に木や草を取り除かれ、人々が利用していた頃の様子に近い状態のまま見ることができます。
中(なか)ごうろ

長さ350mと大ごうろと同じ長さですが、幅は35mと少し子ぶりな中ごうろ。
中ごうろと小ごうろは岩海上に木や草が生息した自然に近い様子を見ることができます。
小(こ)ごうろ

長さ130m、幅30mと久井岩海では1番小さな小ごうろ。
他のごうろでは岩の上を歩けましたが、小ごうろでは歩けないほど草木が生えていて1番自然に近い状態です。
岩海の岩は岩盤が地下水との化学反応で風化する中で風化せず残った岩で、それぞれの場所で風化する度合いが異なるため、場所によって様々な形のものが見られます。
それぞれの岩の形に注目して散策するのも楽しいですね。
まとめ

いかがでしたか?
大自然を楽しみながら軽い登山コースのように散策ができ、岩海の他では見れない風景を堪能することができます。
三原市久井町が少し涼しいところにあり、この岩海も標高の高い場所にあるため夏の避暑地に訪れてみるのにもちょうどいいですね。
もちろん料金はかからないので、ぜひ1度立ち寄ってみてください。
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